間違いを認めない人の思考

年に1度の学校全体の懇親会に向けて、参加者の名簿を見ながら会場の席決めをすることになった。先生方やPTA役員、既卒者の親なども含まれ、総勢250名くらいの参加者の席を全て決めるのだからかなり大変だ。しかも、参加者の中には気難しい人や、お互いの仲が悪い人たちもいるので、席割は非常に気を使う。

私は世の中を諦めて見ているわけではないが、あまりこだわりをもたず、長い物には巻かれろの精神で日々過ごすようにしている。そちらのほうが生きていく上では断然楽で、私の周囲では波風も立たない。密かにそれが自分の強みだと思っている。複数人の人が集まれば、どうしても意見の相違や、性格が合う合わないと言うのが出てくるが、私はそれすら超越する。元々他人なのだから、同じ意見になる方が気持ち悪いし、性格だってそれぞれ違うのがあたりまえだと思っているからだ。

しかし世間では、どうしても自分を曲げられない人、他人の価値観を受け入れられない人というのが案外多く存在する。自分と合わないと思われる人と一緒になり、嫌な気持ちになったり苦悩したりする。相手に反発するあまり、自分がたとえ間違っていても間違いを認められなかったり、自分を上に、相手を下に見ようとしてしまったりする。それは自分の視野を大変狭くして、人間の器を小さく、自分自身の価値を下げてしまうことになるのにだ。

人としては悪くないのだが、対人関係において我を張ってしまう人は、扱いにくい、やりにくいと思われてしまう。そう思われないためにも、相手の言うことはとりあえずうなずいておいて、意見が違うと感じてもそれは外に出さず、心の中で舌を出すくらいの方が丁度いいと思う。